TeamPage 6.0 リリース ノート
トラクション・ソフトウェア・インクは、最新の、最も優れた TeamPage 6.0 のリリースをここに発表します。前バージョンの 5.2 からの改善点や修正点はここに書ききれないほどたくさんありますので、ここでは一部のハイライトだけに絞ってご紹介します。
機能の変更と改善
Proteus スキンのデザイン変更
TeamPage 5.2 までの「影付きデザイン」に別れを告げ、余計なマージンの少ない「カリッとした」雰囲気のデザインに仕立てました。ユーザーの皆様に気に入っていただけることを願います。
新しい投稿/編集フォーム
前バージョンまでは、新しい記事を作成/編集する画面やメールでの返信を作成する画面は、旧式の Web テクノロジーを使って構成されていましたが、この 6.0 から、TeamPage の最新の GWT フレームワークを使用するフォームに変更されました。
このフレームワーク上では、記事の名前、ドラフト/パブリッシュ、親記事と子記事の関連付けなどの標準機能を使った、独自の投稿/編集フォームの作成(カスタマイズ)が容易になります。
また、標準のフォームで、テンプレートの保存や読み出しができるようになりました。このバージョンから、テンプレートとして保存された記事は特別な記事として扱われ、検索にヒットしたり記事の一覧画面に表示されたりしなくなりました。
この他にもたくさんの改善を GWT フォームの API や関連機能に加え、既存のフォームをカスタマイズしたり新しいフォームを作成したりすることが容易になりました。
新しいリッチテキスト エディター
長年に渡り、TeamPage は、オープンソースのリッチテキスト エディターである TinyMCE を採用してきました。TeamPage 6.0 では、最新の TinyMCE 4 を採用しました。
TeamPage で使われている TinyMCE は、本家サイトで公開されているものとは違い、トラクション・ソフトウェア独自仕様にカスタマイズ(フォーク)したもので、GitHub で公開しています。さらに、本家のメイン プロジェクトへの貢献も行なってきました。今後も TinyMCE コミュニティによる修正や改善を TeamPage の TinyMCE に反映させていきます。
Jetty Web サーバーの採用
TeamPage 6.0 では Web サーバーに Jetty を採用しました。この Jetty サーバーには次のような優れた点があります。
- サーバーによるセッションの追跡機能により、サーバー管理者は、特定のあるいはすべてのアクティブなセッションを無効にできます。
- アクセスの到達頻度を制限し、DDoS 攻撃からサーバーを防御できます。
- 外部からのリクエスト接続を取り扱うためのリソース管理機能があります。
- SPDY や WebSocket のような先進的なプロトコルとの互換性があり、TeamPage を保守したり、TeamPage に新しい Web アプリケーション機能を搭載したりしやすい構造になっています。
TinyMCE と同様に、トラクション・ソフトウェアは GitHub にて独自の Jetty フォークを管理しており、本家プロジェクトへの貢献も考えています。
メモリ消費量の軽減
ユーザーやスペース、ジャーナル、およびサーバーに関する設定や属性へのアクセスを提供するために TeamPage が消費するメモリの量を、動作パフォーマンスを損なうことなしに大幅に軽減しました。この改善は、運用の規模にかかわらず、すべての TeamPage サーバーにとって大きなプラスとなります。
セットアップ画面の改善
サーバーセットアップ、スペースセットアップ、パーソナルセットアップなどの設定画面のデザインを新しくしました。以前のバージョンまでは、セットアップ画面上部に切り替えタブを配置するデザインを使ってきましたが、このバージョンから切り替えタブは画面左側に表示されます。
特に、スペースセットアップ > タグ の仕様が大きく変わり、素早く簡単に新しいタグを追加したり既存のタグの設定を変更したりできるようになりました。
また、サーバーセットアップ > ライセンス では、新しいライセンスをインストールしやすい設計にしました。
もはや使われなくなった古い設定は管理画面から削除し、内容や意味に応じて設定項目の表示場所を整理・変更しました。設定項目が見つからない場合は、セットアップ画面の検索ボックスにキーワードを入力してください。表示された検索候補をクリックすれば、目的の設定項目へ移動します。
セキュリティの向上
トラクション・ソフトウェアは、常に TeamPage が最新の標準セキュリティ規格をクリアするように努力しています。
TeamPage 6.0 は、IETF RFC 2898 のような PBKDF2 標準を含む、パスワードのセキュリティのための、最新の業界標準の手順と暗号化アルゴリズムを使用します。
また、TeamPage 6.0 は、それぞれのユーザーアカウントの最近のログイン試行に関する基本的なデータを保持します。サーバー管理者はすべてのユーザーの、各ユーザーは自分のアカウントのログイン成功の記録や失敗の記録を確認でき、第三者による不正なアクセスを発見しやすくなりました。さらに、サーバー管理者は、それぞれのユーザーに、自分のアカウント(ユーザー名)のログイン成功と失敗の記録を確認するように求めることもできます。
PDF 出力の信頼性の向上
TeamPage の PDF エクスポート機能は、設計が古くなり、特に信頼性の面でオーバーホールする必要がありました。GitHub の HtmlCleaner プロジェクトの友人たちの助力により、TeamPage の記事の中に位置のずれた HTML シングル タグがあるときに PDF が正しく出力されない問題を解決できました。
TeamPage 6.0 のPDF 出力機能は、最新の Apache FOP ライブラリを使用します。この最新版ライブラリには、前バージョンからの多くの改善や修正が含まれています。
お試し&ダウンロード
最新の TeamPage 6.0 インストーラーと無料版ライセンスは、サポートサイトからダウンロードできます。
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