科学研究・調査
製薬、医療、科学研究・調査
TeamPage は、ブラウン大学のニューロサイエンス学部の研究所で活躍しています。この学部はいろいろな領域での高度で、かつ最新の基礎研究で全米に知られています。その研究分野には、脳の神経系統の構造解析、神経をつなぎ合わせるタンパク質研究や神経の分子視点研究などが含まれています。この適用例は TeamPage を、個人単位あるいはチーム単位での研究と実験の推進に活かしている研究リーダによるものです。
TeamPage は、実験データの時系列的な記録と外部あるいは共同研究者からの科学情報をやり取りする場として導入されています。
実験データとメモの集積場としての TeamPage
TeamPage は研究者達に実験詳細とその実験に関する情報を容易に投稿、更新でき、しかも検索可能な電子記録の場を提供しています。これにより次の2つの恩恵がもたらされます。
1) 実験の記録の活用
それまでの実験データはノートへの手書きか、Word などによる文書で記録されていました。TeamPage を使うことにより、検索できるようになったばかりか、関連実験へハイパーリンクすることができるようになりました。
2) 関連情報の提供
それまで一つの実験に関する様々な情報(実験手順、方法、関連学術情報、後続解析など)は、バラバラな場所とバラバラなフォーマットで保管されていました。TeamPage を使うことにより、関連情報を相互にリンクして効率的に利用できるようになりました。
実験関連記事と文書の集約とまとめ
1997 年の時点で、バイオ科学の雑誌の記事は Web からダウンロード可能でした。それらはほとんどがHTML 形式でのダウンロードなので、TeamPage に容易に取り込むことができます。
これにより、次の3つの恩恵がもたらされます。
1) コメントによる活用
TeamPage のコメント機能を使い、一つの記事に各自が独立にコメントするというよりも、既にコメントされている記事を見ながらさらにコメントすることができます。
2) リンクとラベル付け
TeamPage は、柔軟でかつ高度な索引機能を可能にします。記事を記事番号や記事の名前で相互にリンクできるところと一つの記事を複数のオーバラッピング可能なグループにカテゴライズできるからです。
3) 検索
記事は検索可能です。現在の主流となっている PDF や紙ベースでは実現しにくいのですが。研究所内の多くの活動は高度な知識を必要とし、適切な文献への頻繁なアクセスを必要とします。その分量を考える時、TeamPage を使いそれらを集め、系統立て、注釈を付けて行くことが関連情報への効率的なアクセスを驚くほどに改善します。
総合的に見て、TeamPage は研究者にとって時間の浪費となる「情報への対処」を改善します。TeamPage の無い環境では、十分な情報の活用ができず、研究成果もぱっとしないものになってしまうでしょう。